建築家と実現した理想を超える真っ白な箱型の家Works Case#09 川崎M様邸
バウハウスデザインの家のテイストが気に入って、土地の相談から訪問されたM様。シンプルに暮らせる家が好みで、アウトドア派でもあり、友人を招くホームパーティも好きなM様のライフスタイルを実現するため、建築家との綿密な打ち合わせがスタートしました。
完成したのは真っ白な箱型の家。内も外も白を基調とし、黒やシルバーをシャープに効かせた洗練されたデザインの家。
【基本情報】
- 敷地面積/165.00m²(49.9坪)
- 延床面積/107.64m²(32.6坪)
- 家族構成/大人2人、子供2人
- C値:0.4cm² / m²
- Ua値:0.48W /(m²・K)
「北側の開放性と南側の閉鎖性」
建築家/平野 太郎(平野太郎建築設計事務所)

北側にリビングを配置し窓を大きくして開放性を担保し、南側には塀の高いプライバシーに配慮したバルコニー空間を配置した。平野氏は、セオリーとは異なる手法で、この土地のパフォーマンスを活かすことを考えた。北東側は将来的に建物が建たない空地があり、その空地の隙間から緑と空を望むことができた。南側には道路が接道するが、道路向かいの家の窓もありフルオープンとはいかない条件だった。
平野氏は、この敷地の特徴と素直に向かい合い設計を考えていった。出した答えは、キッチンが家の中心に配置されるLDK。バルコニーはリビングの隣に来るのが一般的であるが、平野氏はキッチンの横にバルコニーを配置した。料理が好きな奥様にとってバルコニーとダイニングの両方で食を楽しめる設計は合理的な回答となる。
建築家プロフィール/平野 太郎