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担当建築家に会えるbauhaus design owner見学会

南側が高くなっているひな壇形状では日照条件が悪くなる為、設計的な工夫が求められます。視界も南側の建物で遮られる為、開放性を北側に求める設計となりました。定石とは違う北側バルコニーという設計の発想が、土地のデメリットをメリットに変化させました。

※このイベントは終了しました。多数のご来場、誠にありがとうございました。

2023/5/28担当建築家に会えるOB宅見学会

建築家/宮田 恵実氏(一級建築士事務所MOO空間設計室)

宮田恵実氏 写真

日々のくらしの中でたいせつにしていること、心地よいと感じることをおしえてください。すきなこと、もの、時間をつつみこむ、いちばん自分らしい家をいっしょにつくりましょう。

1974年

東京都生まれ

1997年

日本女子大学住居学科 卒業

1999年

東京都立大学大学院都市科学研究科 修士課程修了

1999年

藤和不動産株式会社

2001年

ネパールにてNGO活動

2002年

泉幸甫建築研究所

2007年

一級建築士事務所MOO空間設計室 設立

土地のデメリットを豊かな暮らしに変化させる設計(今回見学先owner宅[ 横浜市 ])

横浜において建築設計をする場合、土地の高低差が設計上の課題となることが多い。その課題をメリットに変化させることができるかどうかが設計事務所の腕の見せ所となる。今回のプロジェクトは斜面を宅地造成された土地で、土地の面積もゆとりがあるとは言えない条件だった。駐車場から一段高い宅盤の面積を余すことなく利用する設計が求められることになりました。

OB宅FOCUS-Point

建物配置は、造成地の面積をフルに活用するため南側の擁壁ギリギリまで寄せた設計となりました。南側の宅地がひな壇形状になっており、今回の計画地より高い位置になっている。南側の宅盤が高い状況で、建物の配置を南側に寄せれば当然日射取得が困難となります。その課題を設計者の宮田氏は逆手に取りメリットと変化させるアイデアを盛り込みました。

土地の購入から検討される方は、条件の不利な土地を安く購入してパフォーマンスの高い設計で、豊かに暮らす参考にしてほしい。

OB宅FOCUS-Point

駐車場から階段を上がった先の玄関ポーチはゆとりを持った広さを確保し、シンボルツリーが植栽できるようにしました。造成地において階段を上がった玄関スペースにゆとりがあると家族みんなが出入りする時にストレスなく行き来できます。少ないながらも緑を配置することで、建物の雰囲気を向上します。

玄関に入ると2階リビングとつながる吹き抜けを配置しました。2階リビングの勾配天井を抜けて差し込む光が玄関まで届くように設計されました。玄関から上部を見上げた時の開放感も圧巻です。

2階リビングは南側の建物の影とならない位置まで勾配天井で空間を高く設計しました。勾配天井をつくることによって生まれた空間を利用して一部ロフトスペースとして活用しています。南側に建物があるひな壇形状を逆手に取り、南側にキッチンを、北側にリビングとバルコニーを配置しました。定石とは異なる設計が、不利な土地の条件をメリットに変化させています。

OB宅FOCUS-Point

建物のファサードは道路側に圧迫感を与えないように配慮。擁壁の上に立つ建物は、擁壁の高さを加えると3階建ての高さになります。道路側の屋根をなるべく低くする設計とし、道路から見たファサードに圧迫難を与えないすっきりとしたデザインとしました。

玄関の横にはシンボルツリーも配置し、緑のある街並みの形成にも配慮しています。機能的でデザイン性のある建物となりました。