担当建築家に会えるbauhaus design owner見学会
広いT路地に面した土地。道路も東南の方向にあり申し分ない敷地条件であったが、同時に道路側からのプライバシーを阻害される条件でもあった。プライバシーと明るいリビングを確保するという二律背反した要件を同時に解決する設計となった。
広いT路地に面した土地。道路も東南の方向にあり申し分ない敷地条件であったが、同時に道路側からのプライバシーを阻害される条件でもあった。プライバシーと明るいリビングを確保するという二律背反した要件を同時に解決する設計となった。
※このイベントは終了しました。多数のご来場、誠にありがとうございました。
住宅の主役は、住まう人。建築家は、歌舞伎でいう黒衣だと思います。そして時に、カウンセラーでもあり、マラソンの伴走車のようでもあり。たくさんの住まう人と出会えることを、たくさんの空間を生み出すことを、楽しみにしています。
前面道路は東南に位置し、道路幅員も6m程度の広さがあった。ちょうどT路地の突き当りに位置していたため、見通しも良く日当たりも良い好立地だった。しかし、その開放性がプライバシーの阻害要因にもなっている。道路側に対して大きな窓を設け午前中からの光をたっぷり取り込める設計にするのが一般的な答えかもしれない。しかし、赤松氏はカーテンを使用しなくてもプライバシーを確保し、明るいリビング空間の設計を目指した。
道路に面する敷地幅は約9m。道路と宅地の高低差は約1m。敷地の幅を有効活用し、車は道路と平行に駐車する配置を選択。駐車場と建物の間には斜面をつくり、高低差を解消する外構デザインとしました。向かって右側には玄関へ向かうアプローチ階段。左には駐輪場へ向かうスロープとし、通り抜けできる玄関ポーチを介して回遊性のある外構計画となった。
高低差を解消する外構デザインは、ぐり石と呼ばれるソフトボール大の石と、植栽の組み合わせ。門柱は、バウハウスデザインオリジナルデザインで建物のデザインとの調和を図っています。
階の北側には、玄関と水回りを配置し階段を隔ててLDKとしています。リビングは敷地の一番奥に配置。リビングの採光を配慮した吹き抜けをダイニングの上に大きく確保。コの吹き抜けが、プライバシーを確保しながら明るいリビング空間の実現に寄与している。
キッチンとダイニングテーブルは、一体設計(バウハウスデザインオリジナル)とし、回遊性を確保したLDKとなった。キッチンの仕上げはモルタル仕上げとし、リビング空間のアクセントにもなっている。
2階も回遊性を意識した設計となっており、家族みんながアクセスしやすいFCLになっている。
道路側のファサードは、必要以上に窓を設けないシンプルなデザイン。駐輪場には木製ルーバーを設置し、午前中の光を取り込みつつ、自転車を見えなくしている。高低差を解消する外構デザインが建物をより美しく演出しています。