「バウハウスデザイン」という社名は、その名のとおり、1919年にドイツのワイマールで、建築を最終目的として創設された小さな芸術学校「バウハウス(Bauhaus)」に由来します。
20世紀初頭のドイツはテクノロジーと産業資本の時代でしたが、合理主義は人々を本来のあり方から疎外してしまいました。バウハウスは「芸術・生活・産業の統合」を掲げ、近代の断片化した各領域を、ふたたびまとめあげようとする「総合芸術運動」だったといいます。
初代校長のグロピウスは1954年に来日し、日本の建築や着物が最大限の規格化と同時に個性を両立させていることに感銘を受け、講演などで繰り返しそのことを紹介していました。バウハウスのデザイン哲学は、100年を経た今もなお新鮮で、多くの人々に愛され、現代デザインの基礎を成しています。
私たちも、この哲学に深いシンパシーを感じ、その思想と私たちの家づくりへの姿勢には多くの共通点があると確信しました。こうした共鳴から、私たちは「バウハウスデザイン」を社名として、心の豊さを追求する家づくりに取り組んでいます。
バウハウスデザインは、弊社が追求するデザイン哲学と多くの共通点をもつバウハウスのデザイン哲学に原点を見出し、現代の住宅設計に新たな命を吹き込んでいます。
弊社が追求するのは、単なる住まいの提供ではなく、「そこに住むことで心が豊かになる」ことを哲学の中心に据えています。さらに、その豊かさが日々の暮らしを、そして人生全体をも豊かにしていくという願いとビジョンをもって取り組んでいます。
「少ないことはより豊かである(=Less is more(レス・イズ・モア)」(Ludwig Mies van der Rohe*)
余計な装飾をそぎ落とし重要なパーツのみで作り、機能美を体現したデザイン。シンプルなデザインを極めることで、美しく快適な空間を作り出します。
余計な装飾を排除することで、生活の煩雑さを減らし、空間の余白が心に平安をもたらし、より充実した日々を送ることができるようになると考えています。「少ないことはより豊かである」という信条は、シンプルなデザインがもたらす心の豊かさ、そしてそれが生活に与える深い満足感を象徴するものです。
バウハウスデザインが手がける住宅は、機能が形態を決定するという信念に基づいています。デザインと機能性との統一を目指しながらも、住まい手の生活を踏まえ、それぞれの暮らしの中で要求される機能性を最優先に重視した設計をすることで、実用性と利便性の高いプランニングが生まれます。機能性に優れた住まいは、快適さを生み出し、心地よい生活空間を創出し、その空間が住まい手の心を豊かにしてくれるものと考えています。
そしてその豊かさが、日々の暮らしの中に新たな価値をもたらし、生活全体をより充実させてくれるような家づくりを目指しています。住宅の各部分がその機能に忠実であることで、住む人の心に調和と安心感をもたらし、日常生活において深い満足感を与えてくれるように取り組んでいます。
バウハウスデザインは「素材への真実」という考えも大切にしています。使用される素材は、その特性を最大限に引き出し、デザインに取り入れられています。住宅に使用される木材、樹脂、コンクリート、ガラス、金属など、素材本来の美しさが尊重・調和されることで、心に響く空間が生み出されます。
こうした空間は、見かけだけではなく、本物の美しさが心を豊かにし、日々の暮らしに深い満足感をもたらし、人生全体の豊かさに繋がっていきます。
バウハウスデザインの住宅は、単なる居住空間ではなく、住まい手の心の豊かさを育み、日々の暮らしを充実させ、最終的には人生全体をも豊かにできる家づくりに取り組んでいます。住む人の心と人生に深い影響を与え、長く愛され続け、住み継がれる住宅を目指しています。